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XBOX

日本におけるゲーム人気は世界的に見てもトップに君臨しています。日本を制するものは世界を制するといっても過言ではありません。それは、過去代々に渡ってゲーム業界のナンバーワンシェアを誇ってきたのが日本のメーカーだからということもあるでしょう。そんな中、あのパソコン業界のガリバー・マイクロソフトがゲーム業界にXboxというゲーム機を携えて挑んできました。


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Xboxとは

Xboxは、2001年11月にアメリカで、2002年2月に日本で発売された、マイクロソフト社製の家庭用ゲーム機です。販売当初の価格は34800円。元々、マイクロソフトは日本のゲームメーカー・セガのドリームキャストにWindowsを供給してきましたが、ドリームキャストの先行きが不透明になったのと時期を同じくして、マイクロソフトが家庭用ゲーム機業界に参入するのではないかという噂が実しやかに伝えられていました。そして、2000年3月のプレステ2発売のわずか数日後に、狙い済ましたかのようにマイクロソフトがXboxを発表したのです。業界内でも、ドリームキャストの不振から、期待はXboxの方に集まって大々的に取り上げられ、プレステ2独占状態を打破してくれるものだと期待されました。何せ、パソコン業界では敵なしのマイクロソフトです。本気でゲーム市場を独占しに来たのかと当初は思われました。

Xboxのスペック

Xboxはマイクロソフト社が開発しただけあり、そのつくりもパソコンを流用したのではないかと思われるものです。USBを搭載していたり、WindowsをOSとして採用していたり、DirectX使ってたり、ハードディスクを内蔵していたりと、パソコンをそのままゲーム機にしたといってもおかしくないスペックです。昔、日本でも似たようなゲーム機がありましたね。PCエンジンが。パソコンメーカーがゲーム機作るとこうなってしまうんでしょうかね・・・。いや、けなしてるわけではないですよ。ただ、ゲームに特化したものにはならないんだなぁ、と思いまして。

Xbox発売と日本での失敗

発表直後は大きな注目を浴びることとなったXboxですが、その発売までの間にプレステ2が確固たる地位を築いてしまったこともあって、発売日近くになってもそれほど盛り上がることもなく、どちらかというと人知れず発売されたといったほうがいいかもしれません。いや、ゲームをする人間からしてみれば十分話題にはなっていたんですけど、世間一般的には・・・ということです。アメリカでは発売後、順調に売り上げを伸ばしていましたが、日本では爆発的に売れることはありませんでした。結果的に、Xboxは日本市場では大惨敗を喫することになります。その理由はいくつか考えられます。

・Xbox本体がでかくて重くて格好悪かった

日本では今でもそうですが、小さくてコンパクトにまとまったデザインが広く一般受けすることが多く、近年発売されているゲーム機やパソコンも小型のものに人気が集まりますが、Xboxは時代に逆行するかのように巨大です。本体もでかければコントローラーもでかいです。アメリカでは特に問題にされていないことですが、日本においてはこの大きさがマイナスに作用しました。一部では「弁当箱」と揶揄されてしまったくらいです。Xboxのデザインも決して洗練されたものではなく、大雑把な印象を受けるものです。このデザイン性の悪さが一般層に敬遠される理由の一つになりました。

・初期型のトラブルに対する対応がまずかった

Xboxの初期型は、ゲームやDVDを起動すると、ディスクの外側に傷がついてしまうという構造的欠陥を持っていました。これは不良品ということではなく、元からそうなってしまうつくりになっていたようで、同じXboxがアメリカでも販売されています。アメリカではこの事は問題にならなかったのですが、物に傷がつくという現象に過敏反応する日本では大きな問題となりました。当初からお詫びし、修理交換を受け付けていればよかったのでしょうが、マイクロソフトはこの問題をあくまでもXboxの仕様だから仕方がないという対応をしました。この対応が日本人ユーザーの怒りを買ってしまいます。アメリカで通用していた販売方法を日本でも押し付けた結果、日本人から批判されてしまったわけです。最終的にマイクロソフトは無償で修理・交換に応じることになりますが、初めの対応のまずさがユーザーから見放される原因となってしまいました。

・日本人向けのソフトがほとんど販売されなかった

Xboxはアメリカで売れていたということもあって、アメリカのソフト会社は多くのXbox用ソフトを製作していましたが、日本ではXbox本体の売れ行き不振もあって、あまり多くのソフトが製作されませんでした。Xboxは日本市場のソフトの種類の少なさを、アメリカ製ソフトの日本発売という形で補おうとしましたが、よく一般にも言われるように、外国製のソフト(いわゆる洋ゲー)は日本人には受け入れにくいものが多く、アメリカで売れても日本で売れるとは限りません。実際日本では売れていません。アメリカで爆発的に売れた「HALO」というソフトも、日本での売り上げは悲惨な結果に終わっています。日本で発売されたXboxソフトで一番売れたといわれるのがテクモの「デッドオアライブ3」で、これでも20万本そこそこしか売れなかったと言われています。Xboxを牽引してくれるソフトがついに登場しなかったこともXboxの大惨敗の一因となりました。

Xboxの失敗からXbox360へ

Xboxは日本ではほとんど話題に上ることなくひっそりとゲーム業界から姿を消しました。Xboxの失敗でマイクロソフトが出した赤字は尋常ではなかったでしょう。しかし、いくらゲーム機市場で失敗しても、それを補って余りある資金を持っているのがマイクロソフトなわけで、Xboxに失敗したマイクロソフトは、今度こそゲーム市場での成功をとの意気込みから、Xbox360を市場に投入します。発売時期は2005年12月、価格は37900円でしたが、2006年11月からは一部装置を取り外した形のXbox360コアシステムが29800円で販売されています。わずか4年の間に2機種も本体が発売できるとは、マイクロソフトの資金力には驚愕せざるを得ませんが、それと売れる売れないは全く別問題です。では、Xbox360はXboxの失敗から何かを学んでいる機種なのでしょうか。

・Xboxの上位互換を実現

純粋な上位互換ではありませんが、Xbox360はXboxの上位互換機能を有しています。ただ、Xbox360でXboxのソフトを遊ぶためには、Xbox Liveから配信されているエミュレータをダウンロードしなければなりませんし、対応しているソフトもまだ一部のものに限られています。インターネット環境がない人にはCDを配送してくれるようですが、元々Xboxのソフト自体が売れていませんから、この上位互換機能がどれだけ販売につながるのかは未知数です。まあ、ないよりはあった方がましでしょうが。

・インターネットの充実

Xbox360は、Xboxの時からそうでしたが、Xbox Liveという専門のホームページを運営しており、そこから様々なソフトや情報を供給できる形を取っています。また、Xbox用のオンラインゲームのサーバーとしての機能も有しているようです。2007年に発売されるコンピュータ用のOS「Windows Vista」との連携もできるようになるらしいです。マイクロソフトらしいですね。

・本体のデザインが洗練

Xboxはあまりにもデザインがまずかったため、見た目で損をしていましたが、Xbox360ではそこを大きく改良し、見た目が大分格好良くなりました。まあ、格好いいとか悪いとかは個人の好みもあるでしょうが、少なくともXboxのようなセンスのかけらもないようなデザインでないことは確かです。マイクロソフトは大分日本市場を勉強したようです。

・サードパーティの充実

Xboxは、ゲーム機としては悪いものではありませんでしたが、日本では全く売れませんでした。これは、Xboxでやりたいと思えるソフトが発売されなかったからです。いいソフトがなければ本体は売れないというのは常識の範疇だと思うのですが、マイクロソフトにはこの視点が決定的に欠けていました。今回のXbox360では、同じ失敗を2度と繰り返さないように、サードパーティにソフトを出してくれるようにかなり積極的に働きかけています。その甲斐もあってか、徐々にXbox360用ソフトも充実してきており、特に2006年年末に発売される「ブルードラゴン」というRPGが注目を浴びています。Xbox360のキラーソフトになり得るとも言われており、その動向しだいではXbox360本体が爆発的に売れるのではないかとの推測もあります。ただ、2006年年末には任天堂から新ハードWiiも発売されますし、ソニーも新ハードプレステ3の本体販売に力を入れてくることが予想されます。今後のゲーム市場は予断を許さないものになることは確かですね。その中でXbox360は生き残っていけるでしょうか。


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