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ファミコン

ファミコンの名前を知らない人は日本にはいないでしょう。日本中に家庭用ゲーム機を定着させた名機です。いまでもゲーム機のことをファミコンといってしまう人もいるくらいです。今発売されている家庭用ゲーム機の全ての元祖であり、ドラクエやFFなど、今でも人気シリーズとして存在しているゲームの記念すべき第一作目が発売されたのもファミコンです。ファミコンの詳細については説明しているところは山ほどありますので、それに関しては軽く触れる程度にして、ここではファミコンの中でも様々な周辺機器を中心に見てみたいと思います。


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ファミコン発売にまつわる話

ファミコンは1983年に発売されました。それ以前の家庭用のテレビゲームといえば、テレビテニスであるとか、ブロック崩しであるとか、一つのゲーム機の中にアレンジを多少加えたものが何種類か入っているという性質のものでした。その家庭用ゲーム機に、カートリッジを入れ替えるだけでいろんなゲームが楽しめるというコンセプトのもと生まれたのがファミコンです。ファミコン初期の頃はまだ手探り状態だったようで、任天堂製のソフト以外は発売されていませんでした。ファミコン初期の頃は、子供向けのゲームが多いのは確かですが、五目並べや麻雀など、大人向けのソフトも販売されていたのも面白いですね。任天堂は玩具メーカーで、基本的に子供のおもちゃとしてファミコンを位置づけていましたから、子供に買ってあげる気になるものをということで大人用のソフトも販売していたようです。そういえば、ポパイの算数遊びなんていう教育ソフトも発売していましたね。

ファミコンの大ヒット

ファミコンが大ヒットした理由として必ず語られるソフトが3本あります。「ゼビウス」「ロードランナー」「スーパーマリオブラザーズ」です。このうち、ゼビウスとロードランナーは任天堂以外のソフト会社の商品です。ゼビウスはその名を知る人の方が少ないといえるほど有名なナムコの縦スクロールシューティングゲームで、当時アーケードで大人気だったものをファミコンに移植したものです。ロードランナーはアクションパズルゲームで、当時パソコンで大人気だったものをハドソンが移植したものです。ファミコンがヒットする理由となったソフトのうち、2本が他の媒体での人気作品の移植だったというのも面白いですね。スーパーマリオに関しては説明不要でしょう。日本国内だけで680万本以上も売れたお化けソフトです。この3本のソフトのヒットによって、ファミコンは一般家庭に広く普及することになりました。ゼビウスやロードランナーの成功を見た各ソフト会社は、ファミコンでソフトを出せば売れるとの考えからこぞってファミコンに参入します。その中から、ゲーム史に永遠と語り継がれるべきソフトが生まれます。あの有名な「ドラゴンクエスト」です。ゲーム内容自体には、パソコンのゲームをやっている人間からしてみれば特筆すべきものはありませんでしたが、当時RPGなんか触ったこともない人間からしてみれば衝撃的だったらしく、以後、RPGは日本で大人気になっていきます。それと同時にファミコン本体も売れ、トータルで2000万台近くが売れています。スーパーファミコンが発売されたあともファミコンのソフトは売れていますし、いかにファミコンが一般に普及していたのかが伺えます。

ファミコンの功績

ファミコンは、日本に家庭用ゲーム機を普及させたものとして歴史に語り継がれていく名機ですが、それは売れたからという理由だけではありません。ファミコンの功績として、一時期日本でも裁判沙汰になった中古ソフトの存在があります。メーカーによっては徹底的に排除しようとした中古ソフトですが、任天堂はファミコンの中古ソフトを容認するという判断を下しました。これにより、ファミコンソフトの市場が活性化し、ファミコンが普及する要因となりました。ファミコン時代の任天堂の中古ソフト容認がなかったら、ゲーム市場はここまで拡大しなかったでしょう。そういった面でも、ファミコンの残した功績は大きいのです。

ファミコンの周辺機器

さて、何もかもがうまくいったと思われがちなファミコンですが、周辺機器に関しては決して成功したとはいえないものが多いです。ファミコン本体があまりにも売れたため、その存在は目立ちませんが。

ファミコンディスクシステム

意外だと思われるかもしれませんが、ディスクシステムは失敗した周辺機器の一つです。ファミコンのディスクシステムは、大容量のゲームが作成できるとの理由で販売されたものでした。ディスクシステム販売と同時に、あの有名な「ゼルダの伝説」を投入、初期の頃はかなりの台数が売れました。任天堂も、ディスクシステム投入時には、「以後のファミコンソフトは全てディスクで発売する」などと気勢を上げていたのですが、わずか1年ほどでディスクシステムは衰退していきます。初期ソフトにも恵まれ、順調に販売台数を伸ばしていたディスクシステムがなぜ急に失速したのでしょうか。それは、大容量ROMや、バックアップカートリッジの登場により、当時ディスクシステムのメリットといわれていた

・ROMカートリッジよりも大容量

・セーブ・ロードが可能

といった部分が影を潜め、逆に

・読み込みに時間がかかるため遅い

・書き換えが面倒くさい

・書き換えを標榜しておきながら、ブランクディスク(何もゲームが入っていないディスク)を販売しない

などのデメリットが目立つようになったからです。ディスクシステムのソフトは書き換えの場合は1本500円前後と非常に安かったのですが、ソフトメーカー側からすれば儲けが少ないということに他ならず、ソフトも余り作られなくなっていきます。結果、当初想定していた事態と全く逆の状況になってしまい、ディスクシステムはひっそりと姿を消していきます。少し前までは、任天堂がディスクの書き換えサービス(有料)を行っていましたが、現在は終了しています。ちなみに、ディスクシステムの最後のソフトは1992年12月発売、ファミコンの最後のROMソフトは1994年6月発売ですから、結果的にROMソフトの方が長生きしています。

ファミリーベーシック

ファミコンが爆発的に売れ始めた頃、パソコンが一般的に普及し始めていました。これを見た任天堂は、ファミコンにもパソコンの機能を持たせようということでファミリーベーシックというものを投入します。パソコンがまだ高価だったこの時代に、安価なパソコンをということで、当時としては破格の15000円という値段でした。うたい文句は、ファミコンのゲームが自作できるというものでしたが、ファミリーベーシック程度のものではろくなものが作れないことがすぐに露呈し、わざわざ自分で作らなくてもファミコンで十分面白いソフトが多数販売されている、プログラム組みたい人は高価でもパソコンを購入するなどの理由から全く普及しませんでした。後にファミリーベーシックをバージョンアップさせたものを販売しますが、これもやはり売れず、ファミリーベーシックは人知れず姿を消していきました。

ファミリーコンピューターロボット

まだファミコンが爆発的に売れる前は、任天堂もいろいろ工夫していたようで、色物的な周辺機器が作られていますが、このファミコンロボットはその中でも頂点に君臨するものといっていいでしょう。大体、これを知らない人の方が多いのではないでしょうか。要は、ファミコンを使って動かすことのできるロボットなのですが、言い方はよくないですが、できの悪いラジコンみたいなものです。しかも、ロボットを動かすことくらいしかできないのに値段が結構高い(9800円)ことからほとんど売れず、これもまた人知れず姿を消していくこととなりました。

ファミリートレーナー

ファミリートレーナーは任天堂ではなく、バンダイが発売した周辺機器です。床敷きマットの上を実際に足踏みすることによってゲーム中のキャラクターを操作するという代物です。DDRの床踏みパネルみたいなものだと思ってもらえればいいでしょう。しかし、時代が早すぎたのか、はたまた住宅事情が許さなかったのか、バンダイ以外からはファミリートレーナー対応のファミコンソフトが販売されることはなく、やはり消えていきます。なんか消えていく周辺機器ばっかりですね。

ターボファイル

これはアスキーが販売した周辺機器です。簡単に言うと、外部記憶装置です。ROMにデータ保存できないソフトのセーブができたり、ROMのセーブデータのバックアップを保存したりできるのですが、ターボファイル対応ソフトでなければ意味がなく、また、その対応ソフトもそれほど数があったわけではないので、一部の人の間以外には普及しませんでした。とはいっても、ファミコン以後のゲーム機対応のターボファイルも販売されていますから、一定の需要はあるようです。

ファミコン用光線銃

ファミコンの初期のソフトの中に、「ホーガンズアレイ」や「ダックハント」など、一風変わったソフトがあります。これは光線銃対応ソフトとなっています。光線銃は、今で言うガンコントローラーですが、ファミコンでは対応ソフトが初期に出た3本しかなく、その後どのメーカーからも販売されなかったため、自然消滅しました。今では普通に存在しているんですけど、ファミコン時代は早すぎたのでしょうか。


こうして見てみると、ファミコン本体の成功に対して、ファミコンの周辺機器は失敗に終わったものが多いことがわかります。これをどう考えればいいのかは難しいですが、ファミコン本体の完成度が高かったので、わざわざ周辺機器をくっつけて使う必要性が薄かったのではないかと思われます。

現在購入可能なファミコン

オリジナルのファミコンは、任天堂がすでに生産を中止しているため、現在市場に出回っているものしか入手できませんが、任天堂以外からファミコン互換機というものが販売されています。有名なところでは、「ファミレータ」「ネオファミ」「ファミ魂家郎4」「ポケファミ」などがあります。ただし、機種によっては動くソフトと動かないソフトがあるようなので、購入の際には注意が必要です。まあ、今更ファミコンなんて、という人が多いのかもしれませんが、最近のゲームに食傷気味な人の中には、昔を懐かしむつもりでファミコンをプレイしている人もいるようです。20年以上前のゲーム機が、今でも現役で十分通用することを考えると、ファミコンの偉大さがよくわかります。


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